アルミ溶解保持炉 炉蓋断熱材施工

本日はアルミ溶解保持炉の炉蓋の断熱材を施工しました

肉眼で確認をしても表面温度はわからないためサーモカメラを使用し

どの程度、外部に熱が漏れているか確認を行います

明らかに外部に熱が漏れている状態で炉蓋を開いてみると断熱材がボロボロで今にも欠落してしまう状態でした

炉蓋を設備から外して開口部に保温用の綿を被せておきます

炉蓋の中の断熱材を解体を行い鉄部のバリ取りや形を整えます

既存で施工されていた断熱材は固形の物を使用しているため炉蓋の開閉の衝撃や保持炉の熱の影響で消耗しやすくなっていました

新たに断熱ブランケットにて施工します

炉蓋内に断熱材を施工するため接着材を塗布します

断熱ブランケットを等しい形に切り分けて、隙間なくある程度の力で押し込みながら敷き詰めます

炉蓋を基に戻し開閉の動きを確認、他の部分と干渉等がないか確認し工事完了になります

最後にサーモカメラで撮影を行い施工前と施工後の放射熱の変化を確認します

見た目では判断つかない放射熱もサーモカメラを利用する事で可視化することができます

今回の施工で炉蓋の断熱効果、軽量化ができたと思います

保持炉の蓋を長期間開けたままにする事ができないため施工も短期間でかつ効果がある方法で施工を実施しました

溶解炉の保温性 放射熱とは

溶解炉保温性において断熱材の役割は非常に重要です

一般的に溶解炉における熱収支(溶解湯を造るために使用した熱量がどのように使われるか)は

溶解湯をつくるために使われる有効熱が3~4割程度、残りの6~7割は損失熱として無駄な熱量になってしまいます

特に炉の本体から放射熱として出てしまう熱量が多くこれは炉内の耐火材、断熱材の影響が大きいため

熱効率を考えるにあたりこの放射熱を減少するために断熱材の役割が非常に重要となります

今回の施工でもサーモカメラを使用した施工前と施工後の保持炉の表面温度の違いは明らかです

昨今、環境問題における企業の責任は非常に大きなものとなっています

特に工業炉で使用するエネルギー消費量(CO2の排出量)を減らす努力が重要視されています

そのためできる限り損失熱を減らす溶解炉の構造や断熱構造、断熱材の選定等を行わなければなりません

当社で溶解炉を施工する際に放射熱を減少させるために求められる考え方

①サーモカメラで炉体の表面温度の計測・放射熱の把握
②放射熱の高い部分の把握、炉内部の耐火材、断熱材の状況確認
③炉内の状況にあった施工範囲、耐火材、断熱材の選定及び提案
④炉内耐の保温力を高めエネルギー使用量の減少をさせる