マグネシウム溶解炉坩堝交換作業

本日はマグネシウム溶解炉の坩堝交換作業を実施しました

マグネシウムは非常に危険な物質のため取扱いに充分注意をしながら施工を行う必要があります

今回はマグネシウム炉の坩堝から溶解湯が漏れてしまっため、新規に坩堝交換を実施しました

坩堝に設置されているバーナーやポンプ、配管等を外し、それぞれの設備を外します

それぞれの設備を慎重に外し元通りにする様にしっかりと位置関係をメモを取りながら移動します

各設備を元通りに設置をし設備の接続部分に隙間が無い様に断熱ブランケットを敷き詰めていきます

各設備を接続し作業完了となります

マグネシウム溶解炉設備修繕工事における注意点                                                  

①マグネシウムは形状(粉体、粒体、インゴット)により大きな危険を伴う物質で直径が2mm以下の塊状のものは消防法上の危険物(消防法危険物 第二類 可燃性固体)とし扱わるため周辺工事において火器使用不可、火器発生する可能性がある道具等の持込の制限など火災に対し最新の注意を払う必要がある
②細かい粉体のマグネシウムは酸素に反応し着火する危険性があるため充分に理解をし作業に臨む
③火災が発生した場合、高温のマグネシウムに水を掛けると化学反応を起こし激しく燃焼する危険があるため乾燥砂、パーライト、マグネシウム用フラックス、金属火災用消火器を使用し消化する

マグネシウム合金とアルミニウム合金について

マグネシウム合金はアルミニウム合金よりも軽量で高硬度、耐熱性にも優れていると言われており車体部品に適しています

車体の軽量化は燃費の向上に繋がり、高硬度、耐熱性は部品の劣化・摩耗がしずらい事に繋がります

しなしながら前段の注意点の様に取扱いに注意が必要です

自動車産業において材料価格や加工における歩留まりなどの製品原価

カーボンニュートラルなどの自然環境への配慮

車のEV化や航行距離の伸長、燃費の向上など

様々な面を考慮しながら材料選定が行われています